概要
ベツレヘムの地からモアブに滞在しに来た家族がありました。夫エリメレク、妻ナオミ、子マロンとキリオンの4人家族でした。夫エリメレクは亡くなり、マロンとキリオンはモアブの地で妻を迎えました。その名がルツとオルパです。
10年モアブで暮らすもマロンとキリオンが亡くなり、ナオミは悲しみました。そしてナオミはモアブからベツレヘムに帰ろうとしたときにルツとオルパに自分の家に帰るように伝えました。最初はルツもオルパも去ることを拒みましたが、ナオミがしつこく帰ることを勧めてきたのでオルパは帰ることにしました。ルツは帰ろうとせずここで
「あなたの死なれるところで私も死んで、その傍らに葬られます」
旧約聖書 ルツ記1:17
と、名言を発しました。一緒に死ぬことを覚悟しているルツを見てナオミは諦め、付いてくるように言いました。
ナオミには夫エリメレクの一族に裕福な親戚ボアズがいました。ルツは食料を得るために畑に行きました。ボアズのところに来たとき、ルツが親戚の娘であることを知り落ち穂拾いをさせ、食料を与えナオミのところに持って帰りました。
ナオミはエリメレクの地所を売ろうとしており、親戚たちが買うか悩んでいましたが、ルツをも一緒に買わないといけないので、親戚たちはなかなか買うことができませんでした。結局、ルツのナオミに対する愛の強さを知る一番近い親戚のボアズが買うようになりました。ボアズはルツを妻としてめとり、オベデを生み、オベデからエッサイが生まれました。
まとめ
ルツは元々モアブの女で異邦の人でした。異邦の女がナオミという命を生かすという義によって、普通ではあり得ないエッサイ→ダビデ→イエスに繋がるメシヤの血統になるという奇跡を起こしました。命を生かすことは最大の義ではあるが、その核心は愛だということです。ルツの愛が義となって、メシヤの血統になるという奇跡を起こした人です。
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